陥没乳首になってしまう3つの原因と、程度別の治し方は?

バストトップの凹み(陥没乳首、へこちくともいわれます)に悩んでいる人について調べてみると、形成外科の専門書の247ページにこういう情報がありました。

陥没乳頭の発生頻度は、切除乳房、検診で検討した結果、1.8~3.3%の割合で発生する
出典:「形成外科ADVANCEシリーズ II-5 乳房・乳頭の再建と整容 最近の進歩 第2版」(2010年発行)

100人あたり、2~3人の方は陥没乳首に悩んでいる計算になりますね。。

割合としては少なく見えてしまいますが、ではなぜ陥没乳首は起こってしまうのでしょうか?

そのくわしい3つの原因をこれからご紹介しますが、陥没乳首は治せないものでは決してありません。

陥没乳首の程度によっては、さまざまなケア方法によって改善させることができます!

なにをかくそう、この記事を書いているワタシも、あるアイテムを使って陥没乳首を治すことができました!

このページでは、陥没乳首の治し方についてもワタシの実体験を交えながらお伝えしたいと思います。

原因その1.バストの過度な成長が陥没乳首の原因に

貧乳よりも巨乳の方が見た目が良い!と日々バストアップに励んでいる方もいらっしゃると思います。

しかし、バストの成長が逆に陥没乳首を引き起こす原因になるのだそうです。

先ほどの専門書「乳房・乳頭の再建と整容 最近の進歩 第2版」には、

妊婦では10%にのぼるとされているので、乳房の増大に連れて頻度は上昇することを意味する

と書かれており、出産時に一時的にバストが大きくなったときと同様に、思春期でのバストの成長がきっかけで、陥没乳首になってしまう因果関係がある考えられますね。

ではなぜバストが大きいほど陥没乳首になりやすくなるのか調べてみると…。

バストの成長に乳管の成長が追いつかない

そもそもバストの中身は、脂肪乳腺(にゅうせん)でできており、その割合は9:1と言われています。

乳腺というのは、母乳をつくるところで、バストの中に15〜20ほどあります。

乳腺は、乳首の中にある乳管(にゅうかん)という母乳を外に出すパイプのようなものとつながっています。 (図解参照)

乳房内の乳管と乳腺の図解

バストが成長するに従って、中にある乳腺も発達し、その周りに脂肪がつくことで大きくなっていきます。

ただし、バストの成長と同時に乳首も成長するとは限りません。

というか、乳首の大きさはだいたいそのままのことが多いそうです。

乳首が同時に成長していないと、この乳腺が乳首を内側にひっぱってしまい、陥没乳首になってしまいます。

例えれば、つながった乳腺が綱引きをしている状態といってよく、乳首がくぼめばくぼむほど、乳腺が引っ張っている力が大きいといえるでしょう。

また、都市伝説的に巨乳の人は陥没乳首が多いといわれていますが、これは日本人女性のバストサイズの変化に比例するもののようです。

この記事には、下着ブランドトリンプのブラジャーサイズ別の売り上げ推移が書かれています。

トリンプのカップ別売り上げ推移

C、Dカップが全体の半数を占め、中でも、1980年はDカップ以上の割合はたった4.5%ほどでしたが、2014年には46.3%と10倍以上に増えていることがわかります。

30年ほどの時間で日本人のバストサイズはこれだけ大きくなっているのに、乳首の発達は日本人の体質としてそう変わらないため、陥没乳首になる人が増えているのではと思います。

陥没乳首は遺伝するの?

この陥没乳首を引き起こしてしまう「乳管」の大きさは、生まれつきで決まっているものといわれています。

そのため、ごく一部をのぞいて陥没乳首は先天的に起こりやすいものとされています。(後天的な場合はこちら

バストは成長して大きくなったけれど、乳首の大きさは生まれつきで変わらないというアンバランスが原因だということですね。

ただ、実際に遺伝するかについて調べてみましたが、お医者さんの間での統一した意見は現時点で見当たりませんでした。

あるお医者様は遺伝は関係ないという意見もあれば、50%の確率で遺伝するという意見もあり、専門家の間でも中身が割れている…といった状態でした。

ワタシの母親も覚えている限りでは、陥没乳首ではなかったようですし…、今後の研究が待たれるところです。

原因その2:食の欧米化が先天的に陥没乳首を助長している!?

陥没乳首を引き起こしてしまう一因である、バストの成長がなぜ昔に比べて多いかといえば、食の欧米化が一因としてあるようです。

バストの9割は脂肪ですが、広い意味でいえば、脂質の多い食べ物を多く食べると、バストサイズは大きくなるといえます。(もちろんバランス等もありますが…)

1980年以降、バストサイズが年々大きくなっているのは、先ほどのデータのとおりですが、その間に食生活はどう変わったか調べてみると…

肉の消費量

40年以上前に比べて肉の摂取量が10倍以上と圧倒的に増えているんですね。

特に1991年には、輸入牛肉の全面自由化となり、この頃から食卓に牛肉が並ぶ頻度がさらに多くなりました。

肉はタンパク質や脂質も豊富なことから、たくさん食べることでバストアップにつながるといえます。

また、1987年にマクドナルドの「サンキューセット」が流行語大賞を受賞しマクドナルドはかなり広い一般層も日常的に食べるようになりました。

マクドナルドにも牛肉がたくさん使用されているので、やはり牛肉摂取量に大きく影響しているひとつなのかもしれません。

バストが大きくなることは良いことともいえますが、一緒にバストトップも成長しない場合、陥没乳首になるリスクが増えてしまうと考えてよいかもしれません。

原因その3:間違ったサイズのブラジャー選びが陥没乳首を進行させる

3つめの原因は、根本的なものではありませんが、念のため。

最近ではかわいいデザインやバストを盛って見せることができるブラジャーもありますが、サイズ選びまで慎重に気にしていますか?

もし、自分のバストサイズより小さいブラジャーをつけると、胸は盛って見えるのですが、乳首がバストに押し込まれた状態で固定され、胸が圧迫されてしまうことになります。

圧迫され続けることでさらに凹んだ状態を進行させてしまうことになりかねません。

さらにバストトップが蒸れて不潔な状態にもなりやすく、乳腺炎をはじめとした病気にもなりやすくなることから、やはり注意が必要です。

「私はきちんとしたサイズのブラジャーを選べているはず!」と思っている方もいるかもしれません。

しかし、2008年にワコールが調べた調査によると、71%の人がブラジャーのサイズを間違い、54%の人が小さいブラをつけていたというデータもあります。

2008年にワコールが調べた調査データ

自分が今つけてるブラジャーのサイズが正しいか、着用方法は間違っていないかを改めて確認してみるようにしましょう。

程度別にわかる陥没乳首の治し方

今現在陥没乳首に悩んでいる場合、そのままの状態よりも、治していきたい…と考えている方もいらっしゃると思います。

ワタシも小さい頃からバストトップがちょっとしか高さがなく、さらに真ん中が凹んでしまっている状態で、将来の授乳のために妊活している今だからこそ、絶対治したい!と思っていました。

では、陥没乳首を治す方法にはいったいどのような方法があるのでしょうか?

いくつかの方法がありますが、ます、どのような凹み具合になっているかによって治す方法は変わります。

その凹みの見分け方とは、どのように刺激したら乳首が出てくるようになるか?が基準となります。

陥没乳首の露出度を軽度・中度・重度で図解陥没乳首の露出度を軽度・中度・重度で図解
  • 軽度…凹んでいるが、少しの手の刺激で出る
  • 中度…吸引器を使ったら出る
  • 重度…いろんな刺激をしても全く出てこない状態

ちなみにワタシは軽度~中度の間くらいの陥没状態でした。

まずは軽度~中度の陥没乳首の方にオススメの治し方です。

軽~中度の陥没乳首の方には陥没乳頭改善クリームが痛くなくてオススメ

「ピュアナス」という陥没乳首改善クリームは、なにをかくそう、ワタシが陥没乳首を改善させることに成功したアイテムです!

ピュアナス

「クリームなんかで陥没乳頭が治るの?」と最初にすごく疑問に思いました!(笑

ダマサれたらイヤだと思って、一応買う前に説明書をよく読んでみたところ、ピュアナスは、バストトップを成長させることにより、内側に引き込まれている力をやわらげ、自然に引き上がってくるサポートをしてくれるというのです。

すこし言葉ではわかりにくかったので、公式ページにあったこの図を見たらなんとなくわかるような気が…。

1日2回塗り続けることで、徐々に引き込まれた力が消えていき、自然にぷっくりと乳首を押し出すことができるのだとか。

クリームにホントに効果あるの??

ワケのわからない商品だと誤解されてしまうのも不本意なので、まずはワタシのバストトップのビフォーアフターを見てもらうしかありません(^^;;

実際に私はピュアナスを使いつづけてみて、1ヶ月と少したった頃にはこんな感じの変化がありました。

ビフォアフ画像

ピュアナスを使い始めて1ヶ月くらいたったときの乳首の変化、真ん中を除いて周りの部分が盛り上がってきている

真ん中はまだへこんでいるものの、乳首の周りが盛り上がったような感じが続くようになりました。

正直どのタイミングでこうなったかは気づかなかったけど、明らかに少しずつ乳首がでてきて最初よりも引き出せた感じのようになっています。

そのまま使い続けていると、3ヶ月後には真ん中のくぼみもなくなってきて、凹みがほぼ解消されてきたんですね!
その時の画像がこちらです。

約3ヶ月後の乳首の状態

別人か?と思いますが、同じヒトですよ(笑。

痛みやかゆみも一切起こらなかったですし、なにより吸引器のようにずっと装着する必要がないので、ストレスが全然かかりません。

黒ずみ防止や、汚れ・ニオイケアの成分も配合されていたので、乳首は黒くなる心配もなく、清潔に保ったままケアすることができました。

デメリットもいくつかあります

どんな凹んだ状態にも効くのかといえばそうではないそうです。

改善が見込めるのは、軽度~中度の陥没乳首(なんらかの刺激で乳首が出る)に限られるのだそうです。

重度の陥没乳首の場合は、引き込まれる力が強すぎて、ピュアナスを使っても効果がでない場合があります。

ただ、買ったあとに使い心地などが気に入らなかったら、30日間の全額返金保証もついているので安心ですね!

ピュアナスを使いはじめてからのくわしい体験談については次のページにくわしくまとめていますので、どんなアイテムなのか興味のある方はぜひごらんくださいね!

関連ページ陥没乳頭改善クリームピュアナスを3ヶ月使った体験談。効果をビフォアフ画像で比較!オススメの使い方も。

 

矯正器具である吸引器も軽~中等度の陥没乳首を治すのに効果的

乳房内の乳管と乳腺の図解

同じく、軽度~中度の方が対象で、比較的古くからある対策グッズが乳首吸引器です。

授乳のときなど、一時的に出す場合だけに限定するなら、重度の方で使えるアイテムがあります。

合計10種類以上のグッズを見つけることができ、大きく分けて3つのタイプがあります。

授乳時などに一時的に出すためのポンプ型
陥没乳頭を根本的に改善するための常時装着型
吸引力が強く、授乳時にも、改善にも使える電動型

それぞれのタイプの特徴を表にまとめるとこのような感じです。

  価格 吸引力 授乳時 陥没乳首の改善
ポンプ型 安い
(500円~)
強い ×
常時装着型 普通~高い
(2,000円~)
やや弱い ×
電動型 高い
(4,817円)
強い

メリット

自分で手軽に始められて、ケアできるのがメリットです。

価格も安くて500円、一番高くても10,000円以内なので、費用の面でもリーズナブルに始められます。

特に授乳時など、一時的に乳首を出したい場合は、効果てきめんで、安いポンプ型を使うだけで一瞬で出すことができると思います。

陥没乳頭形成術の病院による切開方法

陥没乳首を根本的に改善する場合は、常時装着型の吸引器を使用して、1日中装着し続けることにより、乳首が出ることをクセづけていくことができます。

お医者さんによっては、手術よりも矯正器具として乳首吸引器の使用をすすめられる場合もあります。

関連ページ陥没乳首改善のためのおすすめ乳首吸引器をタイプ別に紹介!

デメリット

乳首吸引器で改善できるのは、軽度~中度の陥没乳首(なんらかの刺激で乳首が出る)状態に限られます。

重度の陥没乳首の場合にも使えますが、吸引器を使っても思うような効果が上げられない場合があります。

また、ワタシはすべてのタイプの乳首吸引器を使ってきたので言えるのですが、、どれも痛みは絶対あります!

グッズによってはかなり痛いものもあり、続けていくのが難しいな…と感じることもありました。

さらに、常時装着型の場合は24時間続けることが必要なので、汗によるムレが気になったり、外出中や寝ているときに途中でとれてしまって、使いにくいと感じることが多かったです。

すぐに治るわけではなく、時間をかけてじっくりと治していくタイプなので、この使いにくさはかなりストレスでした。

刺激をずっと続けていると、メラニン色素の沈着によって乳首が黒ずむこともあるので、ワタシは途中で使用を断念しました。。

具体的な使用記は、次のページをご覧ください。

重度の場合は形成外科や美容外科での陥没乳頭矯正手術

乳房内の乳管と乳腺の図解

陥没乳頭矯正手術は重度の方も含めて根本的に治したい場合はもっとも確実性が高い方法です。

主に形成外科や美容外科で行われていて、ネットでいくつかの病院を調べてみると、だいたいこのような感じでした。

  • 切開により、陥没した乳首を引っ張り出す
  • 入院は不要で、日帰りがほとんど、手術時間は2~3時間前後で終了する
  • 10日~2週間くらいで抜糸、手術後は時間の経過とともにほとんどわからなくなる。

メリット

古くからある方法のため、軽度~重度を問わず、ほぼ確実に治すことができるという点が最大のメリットです。

乳首の切開を行う方法が主流ですが、病院・クリニックによって、傷跡をできるだけ目立たなくしたり、穴をあけるだけで切開をしないなどの工夫をしているところもあります。

陥没乳頭形成術の病院による切開方法

デメリット

手術後しばらくは痛みが残ったり、お風呂や運動も回復するまで控えることが求められます。

また手術費用についても高い…と思ってしまう値段です。

病院によって幅があるものの、両側を手術した場合、おおむねこれくらいの金額になります。(2019年9月調べ)

  両側施術料金
共立美容外科 432,000円
紀尾井町プラザクリニック 324,000円〜
ナグモクリニック 150,000円程度
※保険適応費用45,000円から計算
北村クリニック 400,000円

授乳が困難な理由など、一定の条件がクリアされた場合は健康保険が適用され、3割負担になることがありますが、そうでない美容目的の場合は全額自己負担になります。

また、陥没乳首の手術は、難しい部類なのだそうで、口コミを探ってみると病院ならどこでも同じわけではなく、手慣れた専門家のお医者さんでないと、乳管を切断してしまって授乳ができなったり、想定のように出なかったりというケースがあるとか…(T . T)。

病院選びというより、実際に手術するお医者さんの技術選びもすごく大事になります。
手術を考える場合は、納得いくまでできるだけいろいろな病院・クリニックを比べて相談をしてみるようにしましょう。

ワタシも一時期手術を真剣に考えていたため、いくつかの病院の手術方法や特徴を別ページで詳しくまとめていますので興味のある方はご覧ください。

関連ページ有名美容外科での陥没乳首の手術内容総まとめ

後天的な陥没乳首の原因は?

最後に、陥没乳首は、生まれつきともいえる先天性の原因がほとんどだといわれていますが、バストに関わる手術を過去にしていたり、乳がんが原因でごくまれに陥没乳首になることもあります。

今まで普通の乳首だったのに、ある日急に陥没乳首になった場合は、念のためすぐに病院へいき診察してもらうようにしましょう。

ここまで、陥没乳首の原因と治し方についてまとめてみましたが、やはりこの状態になっていることは、ワタシも大きな悩みでしたし、ほかの方も同じように思っていらっしゃるのではないでしょうか?

ほかにも陥没乳頭にまつわるさまざまなことを以下のページにまとめていますので、ご興味のある方はご覧ください。

このページを書いたヒト:ナルミ(運営者情報)
ナルミ自己紹介画像ワタシは小さい頃からバストトップのこと(いわゆる陥没乳頭というものです)でずっとなやんでいました。
結婚して妊活はじめたのをきっかけに、きちんと授乳できるように(あと見た目も…)しようといろんなグッズにトライ!
いくつかの失敗もしてきましたが、最終的にピュアナスというアイテムを使って治すことができました(^^。

手術せずにどうやって治したのかはこのページをご覧くださいね!

せっかく得た知識をもとに、バストトップに関するいろんなトラブルについての記事を書いています!あと、ディズニー好きなのでそれにまつわる記事も…

ワタシの体験が誰かのお役にたてられることを願って…。
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